訪ねてみたい市場・商店
頼れるサポーターが函館のおいしい食を陰で支えています。
プロのニーズにも応える、種類豊富な野菜を栽培
四稜郭ファーム 坂爪農園
料理人が頼りにする農園
五稜郭公園から3キロ北の高台に、戊辰戦争時に作られた四稜郭という洋式の台場があり、春には桜が咲く公園になっています。この四稜郭のほど近くにあるのが、「四稜郭ファーム 坂爪農園」。坂爪庄一さんと長男・教晃さん、次男・康晃さんが営む農園で、四季を通して野菜を生産しています。春から秋には農園内に直売所を設けて対面での販売を行っているほか、年間を通じての宅配や、様々なイベントへの出店にも力を入れています。この農園の特徴は、栽培する野菜の種類の多さで、直売所には季節ごとに多彩な野菜が所狭しと並びます。トマト、きゅうり、にんじんなどの定番野菜から、大好評のアスパラ、豆類や根菜類。特にレタスなどの葉物野菜は種類が多く、スイスチャードをはじめとした西洋品種の珍しいものも揃います。野菜にこだわる料理人からのリクエストもあって、品種が増えてきたそう。現場のニーズに応えてくれる、頼りになる農園です。
子育て世代も集うほのぼのとした雰囲気
四稜郭ファームはプロが頼りにする農園であるとともに、康晃さんの妻・明子さんが接客する直売所は、幅広い世代の人たちが訪れ、いつもほのぼのとした雰囲気に包まれています。「採れたてで、苦みの少ない野菜本来の美味しさを、子どもたちに味わって欲しい」と明子さん。野菜に関する相談にも、生産者の立場から明るく気さくに応じます。この農園では、いちごのハウス栽培も手がけていて、晩秋までいちごが味わえます。オーナー制の区画もあり、個人用のほか、幼稚園や保育園がオーナーの区画は、毎年、収穫時期になると子どもたちで大賑わい。秋には、じゃがいもやさつまいもの収穫体験も受け付けています。近年は、明子さんが自身の子育て経験を生かして、親子向けの様々なイベントを展開。芋煮会やキャンプなどを実施し、子育て世代の人たちからも支持を集めています。