

NEWSはこだて「食」ニュース

【3/1】函館真昆布の魅力を未来へ「函館マリカルチャープロジェクトイベント」参加者募集中
2025年3月1日(土)、函館市民会館小ホールにて、「函館マリカルチャープロジェクトイベント」が開催されます。 「次世代へつなげる価値と魅力『函館真昆布』」テーマに、ドキュメンタリー映画上映や試食体験、専門家によるパネルディスカッションを通じ、函館真昆布の持つ魅力と未来を考えます。 「函館マリカルチャープロジェクト」とは? 函館マリカルチャープロジェクトは、持続可能な水産・海洋都市の実現を目指す取り組みです。キングサーモンとマコンブの完全養殖技術の開発をはじめ、魚類養殖で排出されるCO2を海藻養殖によって吸収する「地域カーボンニュートラル(RCN)」の研究を推進。さらに、養殖産業の発展と実践的な教育を通じ、企業誘致や若者の定着を図っています。 ※詳しくは函館マリカルチャープロジェクトイベントを開催します(令和7年3月1日(土)11:30~)をご覧ください。 2024年「函館マリカルチャープロジェクトイベント」の様子はこちら ■公式サイト函館マリカルチャープロジェクト◼️日時2025年3月1日(土) 11:30~14:30◼️会場函館市民会館 小ホール(函館市湯川1丁目32番1号)◼️募集人数130名(応募多数の場合は抽選)◼️参加費無料 ◼️申込方法(詳しくはこちら)オンライン・FAX・電子メール◼️内容・資料展示・ドキュメンタリー映画上映・「函館真昆布」を味わう試食&トークステージ・パネルディスカッション◼️問い合わせ函館国際水産・海洋都市推進機構プロジェクト担当 中塚・飯田E-mail: project@marine-hakodate.jpTEL:0138-21-4700FAX:0138-21-4601 ◼️主催函館市、北海道大学、(公財)函館地域産業振興財団、(一財)函館国際水産・海洋都市推進機構

【2/9】冬の味覚を堪能「第33回恵山ごっこまつり」開催
函館市恵山地区で、2月9日(日)に「恵山ごっこまつり」が開催されます。 ユーモラスな姿と愛くるしい姿が特徴の、冬が旬の珍魚「ごっこ(ホテイウオ)」。以前は市場には流通せず、漁師の間でしか食べられていなかった「ごっこ」でしたが、平成2年にごっこまつりが開催されて以降、じわじわとファンが増え、今では函館の冬の味覚の一つとして定着しました。 一番人気は、コラーゲンたっぷりのプルプルの身とプチプチの卵が楽しめる「ごっこ汁」。1杯400円(税込)とあって、開始前から長蛇の列ができるほど。そのほか、漁師が作る特製焼きそば、ごっこやたこの鉄板焼きなどの販売、ごっこの生干し・ババガレイなどの新鮮な魚介類が並ぶ即売コーナーも充実。さらに、地元飲食店・商店やキッチンカーも出店し、バラエティ豊かなグルメが楽しめます。 昨年の恵山ごっこまつりの様子はこちら 【恵山ごっこまつり(詳しくはこちら)】 ■開催日2025年2月9日(日)11:00~13:30■会場道の駅「なとわ・えさん」前特設会場函館市日ノ浜町(恵山海浜公園内)■販売開始時間10:30~ ごっこ汁「チケット」、飲食物(ごっこ汁を除く)の販売開始11:00~ 新鮮魚介類の販売・ごっこ汁の引換開始13:30 販売終了※売り切れの際は時間前に終了することがあります。 ◼️問い合わせ恵山ごっこまつり実行委員会事務局(函館市役所恵山支所産業建設課内)TEL0138-85-2336 ■主催恵山ごっこまつり実行委員会 ■後援函館市・えさん漁業協同組合

「おいしい函館」×「はこだてFOODフェスタ」コラボ企画
「はこだてFOODフェスタ2025」の開催を記念し、「おいしい函館」×「はこだてFOODフェスタ」のコラボ企画を実施いたします。 2025年2月22日(土)・23日(日)開催「はこだてFOODフェスタ2025」にご来場いただき、「おいしい函館」公式SNSアカウント(Instagram、X)のフォローを確認できた方へ「おいしい函館」×「はこだてFOODフェスタ」オリジナルラベルの水をプレゼントいたします(先着1,000名様)。 受け取り方法 「はこだてFOODフェスタ2025」会場のインフォメーションにて、「おいしい函館」公式SNSアカウント(Instagram、X)をフォローしている画面をご提示ください。 おいしい函館公式SNS Instagram X(旧Twitter) はこだてFOODフェスタ2025 ■開催日時2025年2月22日(土)11:00~20:002025年2月23日(日)10:00~17:00※オリジナルラベルの水の配布は、各日上記開始時間の1時間後からとなります。 ■会場函館アリーナ函館市湯川町1-32-2市電「函館アリーナ前」電停下車すぐ ■公式ホームページ 昨年の様子はこちらをご覧ください なお、「おいしい函館」SNSプレゼントキャンペーンを2月1日(土)~2月23日(日)に実施中。函館グルメをGETするチャンス!詳細はこちら→

【函館グルメがあたる!】「おいしい函館」SNS プレゼントキャンペーン
対象となる公式SNS(Instagram、X)で、函館グルメ5000円相当が抽選で3名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施します。 応募方法 Instagram・X共通 応募手順 対象となる公式SNSアカウントをフォロー 本企画の投稿に「いいね(♡)」を押す プレゼント(①~③)から希望のものを1つ選び、コメント欄に番号を記入 応募期間 2025年2月1日(土)~2月23日(日) 応募資格 Instagram・Xのアカウント所有 日本国内在住、かつ商品の送付先が日本国内の方 プレゼント 函館グルメ5000円相当 下記3店の函館グルメ5000円相当(各店より1本ずつ)※①~③から希望の番号を選んでコメント欄に記載してください。 ①スイーツ詰合せ(函館洋菓子スナッフルス) 公式サイトへ→ ②カレー詰合せ(五島軒) 公式サイトへ→ ③海鮮グルメ詰合せ(山丁長谷川商店) 公式サイトへ→ 当選発表・連絡方法 ①応募期間終了後、当選の方にのみ、2月28日(金)までに公式アカウントよりダイレクトメッセージをお送りします。 ②当選メッセージへの返信で、当選確定とさせていただきます。 ※ご応募の際は、公式アカウントからのメッセージを受信できるようご設定ください。 注意事項 ・当選メッセージに2日以内に返信をいただけない場合、当選を辞退したとみなしますのでご了承ください。 ・当落についてのお問合せには対応いたしかねます。 ・Instagram・Xの両方からご応募いただけますが、当選の際はお一人様1本とさせていただきます。 その他 本キャンペーンはInstagram・X・Facebookの提供・協賛によるものではありません。 当選者の方から収集する個人情報は、本企画の賞品発送業務のみで使用いたします。 なお、「おいしい函館」公式SNSアカウント(Instagram、X)をフォローいただいている方には、「はこだてFOODフェスタ2025」会場で、「おいしい函館」×「はこだてFOODフェスタ」オリジナルラベルの水をプレゼントいたします。 詳細はこちら→

【1/10~2/12】北海道産ワインと特産品が羽田空港に登場「北海道どさんこプラザ」期間限定オープン
2025年1月10日(金)~2025年2月12日(月)、羽田空港第3ターミナル4階江戸小路「Edo イベント館」にて、北海道の公式アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」のポップアップストアが期間限定で出店しています。 最近、北海道のワイナリー数が大幅に増え、世界的なワインコンクールでも注目を集める北海道産ワイン。羽田空港で初登場となる銘柄も取り揃えており、ワインにぴったりのチーズや水産加工品、海外でも高評価を得ている乾燥なまこ「檜山海彦(ヒヤマハイシェン)」も販売されます。 また、「北のハイグレード食品」として、北海道産のこだわり商品も豊富にラインナップ。 檜山海参 「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」は、北海道檜山地方産の乾燥ナマコで、肉質が良く、弾力と粘りのある食感が特徴です。乾燥ナマコは、中国料理に欠かせない高級食材として重宝されており、檜山地方で漁師が潜水手獲り漁法で丁寧に採取・加工したものが厳選され、「檜山海参」として出荷・販売されています。滋養強壮や美容効果があり、贈答用としても高い人気を誇ります。 ≪詳細は、公式HPをご確認下さい≫ ■販売商品・北海道産ワイン(OSA WINERY、TADA WINERY、十勝まきばの家ワイナリー、宝水ワイナリー、めむろワイナリー)・「北のハイグレード食品」各種・「檜山海参」(乾燥なまこ)・その他、菓子、乳製品、水産加工品 等■期間2025年1月10日(金)~2月12日(水)■場所羽田空港第3ターミナル4階 江戸小路「Edo イベント館」■営業時間8:00~22:00◼️主催北海道(運営受託:一般社団法人北海道貿易物産振興会、日本空港ビルデング株式会社) ◼️お問い合わせ日本空港ビルデング株式会社営業推進室 TEL:03-5757-8081(土日祝除く)

【1/25・26】「HAKODATE BIENNALE」への道2025-箱の中の未来-「OUT OF THE BOX」開催
2025年1月25日(土)・26日(日)、金森ホールにて、GLAY・TERUさん及びゆかりのあるアーティストたちによる5人展「HAKODATE ART EXHIBITION 2025 DREAMY」の開催に合わせて、タイアップ企画として「HAKODATE BIENNALE」への道2025-箱の中の未来-「OUT OF THE BOX」が開催されます。「OUT OF THE BOX」は、「HAKODATE BIENNALE」へと続く道として、将来的にTERUさんが函館を舞台に希望している「函館ビエンナーレ・アートフェスティバル」へとつなげていくファーストステップです。函館を舞台に、「アート」・「音楽」・「食」・「人々」・「文学」が織りなす特別なひとときを体感ください。 テーマのひとつ「FOOD」では、函館の魅力を味覚で堪能できるプログラムが満載。 メイン会場の金森ホールでは、齊藤亘胤シェフ(Pokke dish)が「LIVE Ethical Table~道南旬彩と地球の恵み」を開催。厳選した食材を使い、ライブ感あふれる盛り付けとともに、料理のテーマについても解説します。(¥2,300/限定40食・先着順) さらに、西部地区の個性豊かな飲食店もイベントに参加。金森ホールや飲食店、【航路/kohro】を巡るスタンプラリーを楽しみながら、函館の“美味しい”を味わい尽くせます。スタンプを集めると、豪華賞品が当たるチャンスも! 函館のアート、音楽、食、人々が織りなす特別なひとときを、ぜひお楽しみください。 《詳しくはこちら》 ■開催日2025年1月25日(土)・26日(日) ■開催場所・時間・金森ホール【メイン会場】(函館市末広町14−12) 11:00~16:00・航路 / kohro(北海道函館市末広町12-8,2階) 12:00~18:00・西部地区の飲食参加店舗 ■主催有限会社ラバーソウル、金森商船株式会社、OUT OF THE BOX実行委員会 ■後援函館市、函館商工会議所、(一社)函館観光コンベンション協会、十字街商盛会、函館市地域交流まちづくりセンター ■協力函館港イルミナシオン映画祭実行委員会、はこだてフィルムコミッション、はこだて冬フェスティバル実行委員会 ■お問合せ先・方法イベント公式Instagramよりダイレクトメール

【1/23-30】あんぱんと食べ比べ『おいしいピロシキフェア2025』
日本のロシア料理の歴史は函館から始まったと言われます。「はこだて焼きピロシキ」はロシア料理のピロシキに函館ならではのアレンジを加えることで、新函館グルメとして注目されています。「おいしいピロシキフェア」はそんな「はこだて焼きピロシキ」を提供している各店舗で、テーマに沿った期間限定の味を楽しめるイベントです。 今回のテーマは「ピロシキとあんぱん」。函館ならではの「はこだて焼きピロシキ」とあんぱんを食べ比べながら、それぞれの魅力を堪能できます。 ル・レーブ「大農りんごとカスタードクリーム」 しあわせなお米のパン工房 Komezukilabo 「あんぱん」 コッペん道土「筑前煮ピロシキ」 各店舗こだわりのピロシキとあんぱんを出品予定。おいしいピロシキフェア期間限定の特別な味をお楽しみください。 次回は、集大成!「ピロシキ博2025 in HAKODATE」が、2025年3月に開催予定です。 ◼️チラシはこちら 【参加店舗】 ◼️まるたま小屋(函館市元町2-3)TEL:0138-76-3749 11:00~18:00 / 火・水 定休◼️コッペん道土(木古内町本町338-14 道の駅みそぎの郷きこない内)TEL:01392-6-7210 10:00~無くなり次第/不定休◼️ル・レーブ(函館市白鳥町17-18)TEL:0138-84-5583 9:30~18:00 /日・祝・第4月 定休◼️こすもす(函館市富岡町2丁目46-8)TEL:0138-40-8022 9:00~18:00 /日・祝 定休◼️ムシャムシャBASE たまぞう(七飯町大川5丁目25-9)TEL:080-4500-4480 10:00~16:00 /日・月 定休1月23日(木)~1月25日(土)3日間販売◼️しあわせなお米のパン工房 Komezukilabo(出店情報はSNSにて発信)TEL:050-7303-86691月25日(土)10:00~16:00 のみ販売場所:〈Bitte〉七飯町大川5-2-39 ※ピロシキの詳細、ご購入は各店舗にてご確認ください。

【事業者向け】食×酒×観光スパイラルアップセミナー開催のお知らせ
2025年1月29日(水)、函館市大森町にあるサンリフレ函館にて、「食×酒×観光スパイラルアップセミナー」が開催されます。このセミナーは、宿泊事業者や食関連事業者の連携を深め、道南の食やワイン、お酒の魅力を活かした付加価値向上を目指す取り組みの一環です。 当日は、AlphaWorksUSA, Inc 代表取締役社長 岡本和幸 氏を講師に迎え、「道南のワイン・お酒を活かした食と観光の付加価値向上について」というテーマで講演が行われます。 ○日 時2025年1月29日(水)14:30~16:00 ○会 場サンリフレ函館 大会議室(函館市大森町2-14) ○参加料無料 ○ 対象者・対象企業渡島・檜山管内でワイン醸造または醸造用ブドウ栽培に携わっている方渡島・檜山管内の市町および関係団体に従事している方渡島・檜山管内の飲食店等でワイン提供に従事している方渡島・檜山管内の観光関連事業者 ○申込方法申込フォームから予約、または申し込み用紙に記入の上FAXで予約 ○申込締切令和7年1月17日(金曜日) ○主催北海道渡島総合振興局 ○ご予約・問い合わせ先北海道渡島総合振興局 商工労働観光課(担当: 濱) TEL: 0138-47-9461FAX: 0138-47-9207Email: hama.ryouhei@pref.hokkaido.lg.jp

料理人・菓子職人たちが腕をふるう美食カレンダー「ガストロノミーカレンダー はこだての美食2025」
函館およびその近郊の料理人・菓子職人による渾身の一品を紹介する「ガストロノミーカレンダー はこだての美食2025」が販売中です。カレンダーに掲載されている一品は、その月にその店で味わうことができます。 このカレンダーは食に関するプロの同業異種の会「クラブガストロノミーバリアドス」(代表:「バル・レストラン ラ・コンチャ・イ・バスク」の深谷宏治さん)が2009年から制作。今年で17回目の発行となります。 カレンダーは、函館市地域交流まちづくりセンター1FにあるCafe DripDropで購入することができます。カレンダーの収益は、「世界料理学会 in HAKODATE」の運営に充てられます。 各月の掲載料理人・菓子職人1月 水野 正樹(PIZZERIA DELL’ANIMA)、大桐 幸介(チッチョパスティッチョ)2月 菊池 隆大(炭火割烹 菊川)3月 木村 史能(函館国際ホテル アゼリア)4月 齋藤 寿樹 (NIPPONIA HOTEL 函館 港町 LE UN)5月 吉川 輝昭(御菓子処 ひとつ風)6月 玉谷 光市(幸寿司)7月 八木橋 一州 (北斗芯軒)8月 小西 康範(八花倶楽部)9月 大八木 義行(東前温泉 しんわの湯)10月 深谷 宏治(バル・レストラン ラ・コンチャ・イ・バスク)11月 佐々木 宏次(ラ・リヴィエール)12月 橋本 正(レストラン ラ・ターチ) 「ガストロノミーカレンダー はこだての美食2025」価格:1部1,200円(税込) 販売店:函館市地域交流まちづくりセンター 1F Cafe DripDrop住所:040-0053 北海道函館市末広町4-19連絡先:0138-22-9700 営業時間:10:00~17:00定休日:水曜日

11回目の世界料理学会 in HAKODATE開催、国内外から気鋭の料理人たちが参集。
11回目となる「世界料理学会 in HAKODATE」が10月1日・2日の両日、函館国際ホテルなどを会場に開催されました。世界料理学会は1999 年、美食の街として知られるスペイン・サンセバスチャンで始まった催しです。料理人が壇上で新しい技術や自らの料理哲学などを語る催しで、2000年代初頭から、欧米など各国に拡がり、2009年2月にはわが国で最初の「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」が大規模に開催。これと同時期、函館でも料理人ら有志で実行委員会(代表:深谷宏治さん/レストランバスク)を組織し、同年4月国内の地方では初めてとなる「世界料理学会 in HAKODATE」が開催されました。これまでおよそ1年半ごとに催され、コロナ禍でのYouTube配信によるリモート実施を含め、15年目の今回が11回目の開催となります。 様々なジャンルの料理人たちが来函し、このうち16名の招待シェフらが登壇して、各々の料理哲学や現場での経験談などについて映像を交えて熱く語りました。テレビや雑誌メディアなどでも活躍する著名なシェフも登壇し、間近で接する機会でもあることから、プロの料理人や飲食業の関係者のみならず、開催を心待ちにしている一般の方が数多くいることも函館の料理学会の特徴です。今回は2日間で延べ約400名が来場しました。 函館で15年間にわたり開催されてきた「料理学会(料理人による発表イベント)」はこの10年で全国へと広がり、これまで佐賀県有田町、岩手県三陸地域、三重県多気町などでも開催されています。会の冒頭では函館の実行委員会代表・深谷宏治さんが、各地の主催者たちを壇上に招き紹介。本年11月24日札幌市で行われる「北海道フードフィルムフェスティバル」の中でも料理学会の開催が決定しており、今後も各地での開催が期待されます。写真中央は来年以降、静岡県での開催を企画している大原志麻さん(静岡大学人文社会学部 教授)。 奥野義幸さん(東京/ラ・ブリアンツァ)と秋山能久さん(東京/六雁)の対談では、間光男さん(東京/TERAKOYA)が司会を務めるなか、今回のテーマ「混沌たる時代に向けて、料理人はどうあるべきか」にまつわる喫緊の課題、料理人やサービススタッフの人材の確保や育成を中心に議論。多店舗のビストロを展開する経営者でもある奥野さんからはモチベーションを維持するための登用の制度づくりや待遇などについて具体的に解説。秋山さんからは日本料理の世界の伝統とは異なる今日的な現場のコミュニケーションやチームづくりなどについて掘り下げた話題も出ました。また中堅世代とZ世代と呼ばれる若者たちとのコミュニケーションの具体的な手法についても言及がありました。 フレンチシェフ河瀨毅さん(三重県伊勢市/ボンヴィヴァン)は、伊勢志摩地域の料理人12名が集う「エバーグリーン」のとりまとめ役。函館の料理学会を手本に、2022年から三重県多気町の宿泊リゾート施設「ヴィソン」で開催している「世界料理学会 in VISON」を紹介。開催まで経緯について、ヴィソンの運営母体と「エバーグリーン」が協力し、さらには高校生レストランで有名な相可高校や地元の有力企業など様々な人々の応援を受けて「料理学会」を開催できたことを語りました。 今回、木村藍さん(千葉県いすみ市/五氣里)の発表では、スペインに母体がある食に携わる女性の会「WIG(Women In Gastronomy)」の日本版について料理人・生産者・ジャーナリスト・研究者など、この料理学会とも関係が深いメンバーが紹介されました。また、函館の料理学会は参加者どうしの親密さもその特徴のひとつです。これまで函館での交流をきっかけに、各地で料理人のコラボ企画やディナー会などが数多く生まれてきました。さらに料理人と企業・公的機関の関係者などとの接点でもあり、新商品やまちづくりなどに料理人が関わる機会が芽生えることもあります。函館の料理学会は今般、食に関する人や組織の結節点のひとつにもなっています。 海外からのゲスト、ビシ・イリサールさんは、「新バスク料理の父」とされる故ルイス・イリサール氏を父に持つ料理人。ルイス氏は、欧州各地で仕事をした後、人生の終盤に小さな料理学校を経営し、従来の料理人養成の枠にとらわれない手法で教育したそうです。料理人どうしのアイデア、テクニック、レシピの共有を実践し、後継の育成に心血を注いで「美食の街」を作り上げた父ルイス氏の足跡について通訳を交えて1時間にわたって語りました。 ルイス・イリサール氏は、世界料理学会 in HAKODATEを主宰する深谷宏治さんがスペインでの修業時代に師事したシェフ。ビシさんの紹介にあたって深谷さんは、日本でサンセバスチャンが「美食の街」として広く認知されるようになった経緯や、40年ほど前にルイス氏を函館に招いた際の思い出話などを披露しました。 料理学会としては異色のゲスト・吉森保さん(大阪大学大学院 生命機能研究科 教授)はほ乳類が細胞を自己で再生させる力、オートファジー研究の第一人者で2016年ノーベル生理学・医学賞の受賞者・大隈良典博士の片腕として活躍されてきた研究者です。友人でもある料理人・道野正さん(大阪/ミチノ・ル・トゥールビヨン)の紹介でこのたび料理学会に参加。壇上では道野さんとの掛け合いで、食生活と人間細胞の再生の仕組みについて、ジョークなどを交えながら、わかりやすく説明してくれました。 日本を代表するパティシエのひとり辻口博啓シェフ(東京/モンサンクレール)は、自身の生い立ちから現在の経営哲学までを熱く語り、出身地石川県を襲った能登半島地震への被災者支援の取り組みなども紹介されました。市内で調理製菓を学ぶ高校生たちも駆けつけ、辻口シェフの講話を熱心に聴講していました。 次回の「世界料理学会 in HAKODATE」2026年の開催を目指して準備を進めています。 (写真提供:世界料理学会 in HAKODATE実行委員会) □ 世界料理学会 in HAKODATE