函館「食」ニュース
函館は冬もグルメで盛り上がる!「はこだてFOODフェスタ2018」大盛況
2018年2月24日・25日、函館アリーナで開催された「はこだてFOODフェスタ」。冬の函館を盛り上げるために企画された新イベントで、全58ブースが出店(同時開催「ママズパーティ」含む)。函館や道南のグルメが集結し、ステージではシェフによる実演調理などの多彩な催しが行われ、2日間でのべ21500人の来場客が訪れました。「おいしい函館」記者が、記念すべき第1回イベントのハイライトをご紹介します。
【完売続出!テーマゾーン】
当日、会場の函館アリーナにはテーマゾーン、アラカルトゾーン、マルシェゾーン、PRゾーンの4ゾーンが開設されました。
テーマゾーンには、函館お好みどんぶり、学生レストラン・学生マルシェ、函館鮨、あったか鍋、キッズカレー、アリーナBARのテーマで延べ10ブースが並び、開場と同時に多くのお客さんが詰めかけました。
『函館お好みどんぶり』は、まず「JA新函館」ブースでブランド米「ふっくりんこ」か「きたくりん」のご飯(100円)を購入し、海鮮や肉の好きな具材を載せます。「函館朝市」の温かい汁物(鮭三平汁、200円)も一緒に。
『函館お好みどんぶり』の、「函館朝市 すずや食堂」ブース。マグロ、イクラ、ウニ、ズワイガニなど、海鮮問屋直営店ならではの新鮮なネタがズラリ。
『函館お好みどんぶり』の、「焼肉物語 牛若」ブース。黒毛和牛のステーキや牛タン、ローストビーフなど、肉の焼ける香ばしい匂いにそそられて長蛇の列ができました。
函館鮨同業会&はこだて海鮮市場による『函館鮨』。寿司、海鮮丼、出来たてのイカめし、干物などを販売しました。
『函館鮨』のまぐろ握り。赤身・中トロ・大トロの3種類入り、1200円。
『函館鮨』のミニ海鮮丼。好きな丼2つで1000円。
『学生レストラン・学生マルシェ』には、3校が参加。吉田教頭のもと、チームワーク良く調理・販売に取り組んだ函館短期大学付設調理製菓専門学校の皆さん。
函館短期大学付設調理製菓専門学校のお弁当(2日目のみ販売、500円)。カニ飯と、一品ずつ 丁寧に作ったお惣菜入り。色どりや盛り付けにも工夫が凝らされていました。
函館大妻高校食物健康科の皆さんは、「熱々を召し上がってほしい」と、お客さんの目の前で調理。
イカとカレーをブランド米「ふっくりんこ」で包み、バターでカリカリに焼いた焼きおにぎり(100円)。
函館商業高等学校の皆さんは、函館の老舗レストラン五島軒と共同開発した「バターチキンカレー(540円)」やお菓子を販売。
カレーのこだわりポイントは「バターでコクを出し、トマトの酸味と豆乳がマッチしているところ」と、積極的にPRしました。
ホテル函館ロイヤルによる『あったか鍋』。ぷるぷるコラーゲンたっぷりの魚「ごっこ」を使った名物ごっこ汁(300円/写真右)と、正月料理の定番くじら汁(500円/写真左上)を販売しました。
中小企業家同友会青経未来塾の『キッズカレー』。道南野菜を使った甘口カレーにイルカの形のご飯が載っていて、子どもたち大喜び。「畑のレストランHuis-ゆい-」がプロデュースしました。
イチマスによる『アリーナBAR』。北海道限定販売のビール「サッポロクラシック」、純米吟醸酒「函館奉行」、道産ワイン、道産素材を使用した焼酎など、料理と一緒に楽しめる美味しいお酒を種類豊富に販売しました。
【道南の出店者によるアラカルトゾーン】
道南の出店者が地元食材を活用したグルメを提供するアラカルトゾーン。写真は「たのしもう!キム・チャルスの韓国料理」ブース。
キムさんが実演販売した海鮮チヂミ(500円)。熱々のチヂミに、特製タレをかけていただきます。サクッとした食感、海鮮と野菜の濃厚なハーモニーは、さすが本場の味!
「朝もぎ野菜ダイニング彩り家」の、ひこま豚の肉まきおにぎり(1パック500円)。肉の焼ける香ばしい匂いに誘われて、行列の人が絶えませんでした。
「Restaurant nana-papa」は、海老のアヒージョ(写真、700円)、牡蠣とエゾ舞茸のスモークオイル漬け、イチジクのチョコレートテリーヌという本格的な洋食メニューを販売。
「はこだて雇用創造推進協議会」は、函館の魚介を使った洋風煮込み料理「はこだてチャウダー」を提供。同協議会が商品開発し、現在10店舗で展開中。写真は「はこだて海の幸 DINING SURF」のはこだてチャウダー。
同協議会が2017年に商品開発した「はこだて焼きピロシキ」(全6事業者)も勢揃い。
「函館農林水産物ブランド推進協議会」によるブース「函館真昆布処UMAMI」では、函館真昆布でとった出汁の試飲を実施。芳醇な香りと上品な甘みに魅了されました。
「HOKUTO」は、道産米ふっくりんこの米粉とホッキのエキスを使った「北斗流ザンギ」を販売。開場時、山盛りだったザンギはみるみるうちに少なくなり、昼すぎには完売。
「五勝手屋本舗」は、職人さんが冬限定「雪だるま最中」を実演販売。作りたてだから最中の皮がサクサクパリパリ! 一足早く春を感じる「さくら羊羹」も人気でした。
【老舗の味や新商品が並ぶマルシェゾーン】
加工品やパン、スイーツなどを販売するマルシェゾーンは全10ブース。老舗の味から新製品まで、多彩な商品が並びました。写真は「はこだてのおとうふ屋さん」ブース。
函館の特産「がごめ昆布」を使用した食品や調味料がズラリとならんだ「医食同源」。スパイシーカレーまん(200円)、酢カッシュハスカップ(200円)も大好評。
「嘉福堂キッチン」は、2015年、函館圏優良土産品推薦会で最高賞の函館市長賞を受賞した「はこだて雪んこ」を販売。函館土産の新定番です。
道南西部9町の魅力を発信するアンテナショップ「道の駅みそぎの郷きこない」は、「みそぎの塩サイダー」の試飲を実施。
同じく、木古内町から参加の「スウィーツギャラリー北じま」。生クリームとカスタードのダブルクリームの上にプリンをのせたプリンシュー(270円)を目当てに訪れたお客さんが多く、早々に完売。
【オープニング特別企画】
開場後、先着100名にプレゼントされた「函館夜景クッキー レクラ813」。ショコラサブレをチョコレートでコーティングし、夜景をイメージした金粉がちりばめられた、贅沢なクッキーです。
会場入り口では、特別弁当を販売。写真は2日目の「かき小屋 知内番屋」。1日目には、「阿佐利 本店」と「料理店 冨茂登」」が出店しました。
かき小屋 知内番屋の「牡蠣飯弁当 特盛」(2100円、限定100個)。ふっくらプリプリ、特産の牡蠣がぎっしり載っていて、満足度大! 付け合わせも知内町の名産、ニラのおひたし。
【多彩なステージイベント】
キッチンステージで両日行われた、日本エスコフィエ協会のシェフによる実演調理。同協会は近代フランス料理の基礎を築いたオーギュスト・エスコフィエの精神と技術を伝承するために設立された団体で、函館でのイベント参加は今回が初めてです。
1日目の講師は、「TAKA五稜郭」料理長の福井孝敏さん。八雲町北里大学の日本短角牛のフィレ肉に、フォアグラやトリュフを組み合わせたステーキの最高峰「牛フィレ肉のロッシーニ」を作りました。先着30名には試食を提供。
北海道ガス株式会社による料理教室。講師は、北ガスクッキングスクールの輪島美哉子先生。春のお祝いやおもてなしにピッタリの「鯛の和風ハーブ蒸し」をメインに、「土鍋で作るチーズケーキ」などの調理法をレクチャー。
調理の手元はNCVが撮影し、大型テレビモニターで上映。お客さんの中には、熱心にメモをとるかたも。各回、約50名に試食が提供されました。
ステージイベントのオープニングを飾った、北海道函館西高等学校吹奏楽局。
フルートとピアノのDUO「Cotamieje(コタミージェ)」と、パーカッショニスト小田桐陽一さんによるライブ。
「野菜ソムリエコミュニティ函館」による、「ジャガイモの魅力新発見!!クイズ大会」。
そのほか、ダンスや大道芸などのパフォーマンスが行われ、来場客を大いに楽しませました。
バラエティに富んだ「函館の食」を満喫できた「はこだてFOODフェスタ2018」。外の寒さも忘れる、至福のひとときでした。実行委員会は、来年も同時期の開催を予定しているとのことですので、今回行きそびれた方もぜひ来年ご来場ください。