函館「食」ニュース
25000人が来場!「はこだてFOODフェスタ2019」開催レポート
冬の函館を盛り上げるために、2018年から始まったイベント「はこだてFOODフェスタ」。2019年2月23日・24日に行われた「はこだてFOODフェスタ2019」のレポートをお届けします。
会場は函館アリーナのメインアリーナ。まだ2回目と新しいイベントですが、函館・道南のグルメが一堂に集まる貴重な機会とあって多くのお客様が詰めかけ、来場者数は2日間で延べ25000人を記録しました。
会場中央には飲食席と2つのステージが設けられ、その両サイドに、函館の食の特色を表現するテーマブース、函館・道南の食材にこだわった飲食ブース、一次産品や地元企業による加工食品・調味料を販売するマルシェブースなど、全58ブースが並びました。また、ママやキッズのためのイベント「ママズパーティ」も同時開催。
当日は天候に恵まれ、開場を待つお客様の行列はアリーナの外まで伸びました。2日間ともに、先着200名のかたにブランド米「函館育ちふっくりんこ」300gをプレゼント(提供:北海道米販売拡大委員会)。
【人気殺到、海上自衛隊カレー】
今回最も人気を集めたのは、海上自衛隊カレー。海上自衛隊では航海の間に曜日感覚を失わないよう、週末のお昼にカレーを食べているそうです。艦艇や部隊ごとに受け継がれる秘伝のカレーを格安で味わえるとあって、「ぜひ食べてみたい」とお客様が殺到しました。23日は「護衛艦ゆうだち」と「護衛艦まきなみ」、24日は「掃海艇いずしま」と「海上自衛隊函館基地」の、合計4種類のカレーを販売。
こちらは、掃海艇「いずしま」の「海の男の(ソルティードッグ達)豚カレー」300円。大きめの具材がゴロゴロと入った、スパイシーな香り漂うカレーでした。
【函館の食の特徴を表現、テーマブース】
日の出製麺による「函館塩ラーメン」(300円)は、道産小麦(きたほなみ、ゆめちから)100%の麺を使用し、こだわりのチャーシュー入り。2日間で3回、各回200食があっという間に売り切れました。
ユニークなディスプレイで目を引いたのは、炭火割烹 菊川の「ごっこ汁」(300円)。南茅部地区で獲れた旬のごっこをふんだんに使用しました。冬の函館を代表する味覚です。
函館鮨同業会は、寿司や海鮮丼、三平汁を販売。目の前で職人さんたちが手際よく寿司を握っていきます。
写真左から、海鮮弁当(1500円)、あわび&いくら丼(1800円)、うに&いくら丼(1500円)。
函館グルメといえば欠かせないのが、いかめし。創業・昭和24年、函館の老舗いか加工食品メーカー・かくまんの自慢の品。2個600円。
ダイニング五稜郭 彩葉(いろは)は、はこだてFOODフェスタ限定メニューの「キッズバスケット」を販売。写真左上の肉巻きおにぎりは道南産の豚肉とふっくりんこを使用し、甘じょっぱい味つけが子どもたちに大人気。
【学生が腕を振るった自慢のアイテム販売】
「限定販売ブース」には、市内の5つの学校が出店。函館大妻高等学校の皆さんは、イカとカレーをふっくりんこで包んだ「焼きおにぎり」の冷凍品(100円)を、おいしい食べ方レシピとともに各日100個限定販売しました。
ロシア極東連邦総合大学函館校の皆さんは、色鮮やかなロシアのビーツ入りサラダ「ヴィネグレット」を包んだ焼きピロシキ(250円)を、各日100個限定販売。
ケーブルテレビNCVによる生中継で、地元企業と共同開発したお菓子をPRする北海道函館商業高等学校の皆さん。七飯産サンふじを使用したジャム入りクッキー「りんごに恋した女子高生」(810円)と、北海道産真昆布を使ったチョコチップクッキー「函館夜景色」(600円)を販売しました。
【マルシェブース】
カネキ金井商店(青果卸業)のおすすめ品は、低温貯蔵室でねかせて 甘みを引き出したジャガイモ「熟成北カムイの感動」(L・LMサイズ12個入り300円)。煮くずれしにくいのでカレーや肉じゃがにピッタリです。
ずらりと並んだキノコで注目を集めていたのは、厚沢部町からの出店者「しぶたの毎日きのこ」。目玉商品「えぞまいたけ」は、新鮮だからこその芳醇な香りとシャキシャキした歯ごたえが特徴です。
道南の豆腐屋グループ「はこだてのおとうふ屋さん」は、地元豆腐店活性化プロジェクト「TO-FUTURE(トウフューチャー)」で栽培した大豆を使った「はこだて福豆豆腐(350円)」を販売。「しっかり大豆の味がする豆腐」と大好評。
函館農林水産物ブランド推進協議会によるブース「函館真昆布処UMAMI」では、南茅部産「さざ波昆布(早採りやわらか昆布)」の試食や、昆布料理レシピを提供。また、函館真昆布を使った出汁昆布、おぼろ昆布、昆布巻などを販売しました。
道の駅みそぎの郷きこないにある人気パン店「コッペん道土(どっと)」では、スタッフの皆さんが「昨年はあっという間に売り切れてしまったので、今年はたくさん持ってきましたよ!」と笑顔でお客様を歓迎。人気商品「ぱくぱく塩パン」や、開店3周年記念商品「みそぎの塩メロンパン」(150円)などを販売。
「パティスリーイグレック」(北斗市)は、東京やフランスで修業した女性パティシエが作る極上スイーツの店。新鮮なイチゴやオレンジをはさんだフルーツサンド(400円)は見た目も華やかで、大人気でした。
【飲食ブース】
「STEAK&HAMBURG ひげ」は、おぐに牧場(北斗市)の和牛をつかった贅沢な「ローストビーフ」(1g10円)や、ビーフシチューを販売。オレイン酸豊富な上質で旨みのある牛肉が、口の中でとろけます。
「函館カール・レイモン」は、はこだてFOODフェスタ限定の自社製パテとベーコンを使用した「レイモンベーコンバーガー」(600円)や、焼ソーセージを販売。
「炭火ジンギスカン ひつじどし」のジンギスカン丼。「函館熟成ダレジンギスカン」のお土産パックも販売しました。
「Endeavour(エンデバー)」は、函館湯川ブリュワリー醸造のビール「Hydrangea ホワイトエールベース」(500円)や、ハンドドリップコーヒーを提供。
道南産ホタテを使った2品をご紹介。写真左は森町の人気パン店「もりまちTAMURA‘S」の揚げたてホタテカレーパン、右は陸上自衛隊函館駐屯地内の食堂「Cafe pan gi(カフェパンジ)」のホタテカレーうどん。
友栄 太田かまぼこは、おかずにもおつまみにもおすすめのかまぼこを販売。いか、たこ、ほたて天、各300円。函館いかメンチや、男爵肉コロッケなども並び、ご自宅へのおみやげとして買い求めるかたが多数。
スウィーツギャラリー北じまの人気商品「ティラミスメロンパン」(200円)。ほんのり苦いティラミスの風味が効いたパンに、甘さ控えめのクリームが合います。
【ステージイベント】
会場中央に設けられたキッチンステージでは、シェフの実演調理や料理教室など、はこだてFOODフェスタならではのイベントが開催されました。
北海道全調理師会函館支部によるステージでは、菊地隆大さん(炭火割烹 菊川 花板)が「ほたて、いか、大豆、根菜の胡麻豆腐グラタン」を実演調理。手元はテレビに大きく映し出されます。
日本エスコフィエ協会によるステージでは、片桐正史さん(センティール・ラ・セゾン函館山 料理長)が「サメ肉のポシェとフォアグラのマリアージュ リンゴのクーリを添えて」の調理法を披露。
できあがった料理は、会場のお客様にふるまわれました。
24日(日)は、コープさっぽろ×はこだてFOODフェスタ実行委員会が「子どもが喜ぶ お弁当のおかずコンテスト」を開催。3名のシェフが作ったお弁当のおかずを提供し、子どもたちに投票してもらいました。
子どもたちからの支持を最も集めたのは、熊猫社中洋食キッチンSato オーナーシェフの佐藤誠一さん。おめでとうございます!
北ガスクッキングスクールによる料理教室では、専任講師・輪島美哉子さんが「林檎の入ったチーズケーキとはこだて恋いちごのブリュレ」の作り方をレクチャー。会場には甘い香りがただよいました。
第1回に引き続き、はこだてFOODフェスタのスタートを飾ってくれた北海道函館西高等学校吹奏楽局の皆さん。
地元チームによるダンスステージや、姉妹都市・ユジノサハリンスク市(ロシア)の青少年ダンスユニットによる舞踏芸術パフォーマンスも会場を盛り上げました。
ジャズやゴスペル、太鼓などの演奏もあり、来場者を楽しませました。
天候にも恵まれ、2日間でのべ25000人ものお客様が来場した「はこだてFOODフェスタ2019」。冬の寒さを忘れるほど熱気につつまれた会場でした。
2020年は2月22日(土)23日(日)に、さらに規模を拡大して開催される予定ですので、お楽しみに!