自然の恵み旬食材
海の恵み、山の恵み、そして畑の恵みが盛りだくさん。
高品質で知られるブランドマグロ
戸井マグロ

津軽海峡のブランドマグロ
戸井マグロは、函館市戸井地区の港を拠点にする船団が水揚げする津軽海峡産のクロマグロ(ホンマグロ)です。餌となるイカの群れを追って、7月頃から津軽海峡へと入ってきます。この時期、マグロは大きくなって脂ののりも非常によくなり、この周辺で獲れるマグロは、高い人気を得て高値で取引されています。津軽海峡では、道南の松前や、青森県の大間、三厩(みんまや)などの産地を冠したブランドマグロがひしめくなかで、ひときわ高品質で知られるのが、この戸井マグロです。
船上での手早い処理で高い身質を保持
戸井マグロが高い評価を受ける理由は、獲ったマグロの船上での扱いの良さといわれています。延縄(はえなわ)漁で船に上げる際に手早く放血し、船上では魚体の硬直を遅らせるための「神経〆」という処理を行った後にすぐ氷詰めにすることで、身質をできるだけ損なわずに出荷できるからです。漁期は7月から8月をピークにして年末まで。近年、100kg超のクラスのものは年間100〜200尾程度で、そのほぼ全てが東京の豊洲や札幌の市場へと出荷されています。
漁業者から

下山 浩助さん
津軽海峡まぐろはえなわ漁業船団 総船団長
下山浩助さんは、函館市戸井地区を拠点とするまぐろ延縄(はえなわ)漁の18隻を束ねる若き船団長です。「神経〆などを行う戸井のやり方は、他地域にも浸透しはじめている。津軽海峡はライバルも多いところ。品質で他に負けない良いマグロを揚げて、先輩方と共に築いてきた戸井マグロのブランドを背負って、これからも頑張りたい」と意気込みを語ってくれました。

戸井マグロはそのほとんどが東京や札幌に出荷されますが、函館の寿司店などでも一部取り扱い店があるほか、ホテルや旅館の料理でこれを目玉にしているところもあります。またイベントなどでお目見えの機会にはいつも大人気です。

下山船団長の第21光進丸。漁期には、まず餌となるイカ漁を行った後に、まぐろ漁に臨むハードワークとなります。
戸井マグロについて
- 主な産地
- 函館近海の津軽海峡
- 主な生産時期
- 夏〜年末
- 代表的な生産者
- 戸井漁業協同組合
- 住所
- 北海道函館市釜谷町41番地
- 電話番号
- 0138-82-2311